人生100年時代の老化制御デザイン(2023年3月15日実施)

⼈⽣100年時代を⾒据えて、⽼化を遅らせ健康寿命を延伸させるためのシステムを社会に組み⼊れていくには、⽼化⽣命科学による原理の解明・理解と同時に、進化⽣物学的な視点でヒトの⻑寿命化の意味を議論する必要があることが判ってきました。本シンポジウムにおいては、⽼化制御デザインの進むべき⽅向性を経済理論と倫理⾯の両⾯から問いなおします。

開催日時2023年3月15日(水)13:00〜18:00
主催東京大学大学院新領域創成科学研究科
場所柏の葉キャンパス駅前サテライト 1Fホール(Zoomにて配信)
参加費無料
プログラム

開会のご挨拶出⼝ 敦
(東京⼤学⼤学院 新領域創成科学研究科 研究科⻑)
第1部「老化制御デザイン演習を実施して見えてきたこと」
「⼈⽣100年時代の⽼化制御デザインとは」
久恒 ⾠博
(東京⼤学⼤学院 新領域創成科学研究科 准教授)

「⽼化制御における転倒防⽌・運動改善の意義」
樋⼭ 貴洋
(東京⼤学⼤学院 新領域創成科学研究科 博⼠課程/
 パナソニックホールディングス株式会社 主任技師)

「デジタル技術を活⽤した睡眠医療と臨床試験」
上野 太郎
(サスメド株式会社 代表取締役医師)
第2部「老化制御デザインにおけるデジタルヘルスの重要性」
「⽼化制御につなぐ⽣体情報センシング・フィードバック」
割澤 伸⼀
(東京⼤学⼤学院 新領域創成科学研究科 教授)

「Googleの医療健康分野における取り組み」
加⼭ 博規
(グーグル合同会社 AI for Japan 事業開発リード)

「パラリンピックブレインー脊髄完全損傷後の超適応についてー」
中澤 公孝
(東京⼤学⼤学院 総合⽂化研究科 教授/
 スポーツ先端科学連携研究機構 機構⻑)
第3部「人生100年時代の老化制御デザインを創出していくには」 
基調講演
「進化⽣物学から⾒たヒトの寿命と⼈⽣観」
⻑⾕川 眞理⼦
(総合研究⼤学院⼤学 学⻑)

「⼈間拡張技術は⽼化制御に貢献できるか、どうあるべきか︖」
持丸 正明
(東京⼤学⼤学院 新領域創成科学研究科 客員教授/
 産業技術総合研究所 ⼈間拡張研究センター センター⻑)

パネルディスカッション(with グラフィックレコーディング)
「⽼化制御デザインは、少⼦⾼齢化問題を解決する切り札になるか︖」
モデレーター︓久恒 ⾠博
パネラー︓割澤 伸⼀, 中澤 公孝, 持丸 正明, 加⼭ 博規
     河村 正二(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 教授)
閉会のご挨拶久恒 ⾠博
(東京⼤学⼤学院 新領域創成科学研究科 准教授)

人生100年を見据えるエイジングデザイン(2022年3月22日実施)

※2022年3月22日に実施いたしました

 研究科シンポジウムシリーズの第1回目である本シンポジウムでは、異なる学問分野が融合して新しい学問分野を創造することをミッションとする研究科の最新のアクティビティの一つである高齢社会へのチャレンジを取り上げます。

「人生100年時代」を見据えて進めている老化制御研究を紹介します。老いを遅らせるだけでなく、老化をモデル化し加齢による衰えを老化生命科学、人間環境学、数理工学などの最新科学でコントロールする研究です。研究基盤構築の現状を紹介すると共に、その将来と今後の展開を語ります。地域活力のある超高齢社会の実現にむけた取組みについても解説します。

開催日時2022年3月22日(火)13:00〜16:00
主催東京大学大学院新領域創成科学研究科
開催形態オンライン配信
参加費無料

プログラム

13:00ご挨拶
出口 敦
(東京大学大学院新領域創成科学研究科 研究科長 教授)
13:05【第1部】講演

「人間支援技術が拓く人生100年の新社会」
割澤 伸一
(東京大学大学院新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 教授)

「人生100年を見据えた老化制御デザイン研究の今と将来」
久恒 辰博
(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 准教授)

「柏の葉の街と共に進める健康・要介護度の維持・改善研究」
持丸 正明
(産業技術総合研究所人間拡張研究センター センター長)

「ジェロントロジー総合研究:課題解決型実証と未来ビジョン」
飯島 勝矢
(東京大学高齢社会総合研究機構 機構長)
14:35休憩10分
14:45【第2部】パネルディスカッション


モデレーター:
浅井 潔(東京大学大学院新領域創成科学研究科 副研究科長 教授)


パネリスト:
割澤 伸一(東京大学大学院新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 教授)
久恒 辰博(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 准教授)
持丸 正明(産業技術総合研究所人間拡張研究センター センター長)
飯島 勝矢(東京大学高齢社会総合研究機構 機構長)
郡 宏(東京大学大学院新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 教授)
鈴木 穣(東京大学大学院新領域創成科学研究科 附属生命データサイエンスセンター センター長/メディカル情報生命専攻 教授)
15:35閉会のご挨拶
久恒 辰博(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 准教授)
 本シンポジウムでは、生命科学や医学の視点から高齢期における体重維持の重要性を解き明かすとともに、人間環境学によるリモートセンシング技術を用いて筋力や知力を維持する方法を考え、栄養や運動などの生活習慣を最適化することにより老化そのものを制御する具体的な戦略「エイジングデザイン」を示すことを目指しました。それぞれの研究者が得意なアプローチで異なる視点から柏の葉地区で高齢社会という同じ課題にタックルしている現況が浮き彫りとなりました。
 パネルディスカッションでは講演者4名に加えて新領域創成科学研究科の3名が加わり、数理工学やゲノム科学の視点を交えて、老化の過程を老化マーカーの時間変化に基づいた微分方程式の創出により数理的にモデル化する可能性や、個人の遺伝的特性に応じて適切に老化を制御する方法、さらには人工知能の助けを借りて効率的に老化を制御する街ぐるみでの、エイジングデザイン創出について意見交換を行うなど、人生100年時代のエイジングデザインについての白熱した議論が展開されました。
 本シンポジウムにより、科学諸分野の最新研究により、老いを遅らせるだけでなく、加齢による衰えを老化生命科学、人間環境学、ロボット工学、数理工学や医学などの最新技術を駆使してコントロールできる時代が到来しつつあることを多くの方々にご実感をいただいたものと思います。

ウィズ・コロナ時代の健康長寿に向けた高齢者コホート研究(2020年7月実施)

開催日時2020年7月20日(月)15:00〜17:00
主催東京大学大学院新領域創成科学研究科
共催(健-22)「食による脳老化回避」研究開発プラットホーム
後援農林水産省「知」の集積と活用の場
開催形態オンライン配信
参加費無料

プログラム

開会挨拶大崎博之 
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 研究科長
15:10〜15:35久恒辰博 
東京大学 新領域創成科学研究科 「食による脳老化回避」研究開発PF プロデューサー
「柏の葉スマートシティと連携した高齢者コホート研究の現状と展開」
15:35〜16:00松田博史 
脳神経疾患研究所 南東北創薬・サイクロトロン研究センター
元国立精神・神経医療研究センター IBIC センター長

「IROOPオンラインレジストリにおける認知症予防研究」
16:00〜16:25鈴木穣  
東京大学 新領域創成科学研究科  研究科附属 
生命データサイエンスセンター センター長
「健康長寿に向けたゲノム解析技術の進展」
16:25〜16:50阿部圭一 
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 所長
「健康長寿社会に貢献するAI栄養とは」
閉会挨拶出口敦 
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 副研究科長
柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK) センター長